漢字から生まれた日本の文字
ひらがなの「か」と、カタカナの「カ」ってなんだか似ているね。
どうしてだろう?
ひらがな・カタカナは、1000年以上前に、漢字をもとにして作られたものだ。
そして「か」と「カ」は、実は、同じ漢字の「加」からできた文字なんだよ。
ひらがなの「か」は「加」を崩して書いた形からできた文字で、カタカナの「カ」は「加」の左側の部分を使った文字だ。
「い」と「イ」のように別の漢字がもとになったものもあるよ。
「い」は「以」を崩して書いた形から、「イ」は「伊」の初めの2画からできた文字だ。
ひらがなもカタカナも、日本語の一つ一つの音を書き表すために作られたものだ。
でも、初めは別々の目的で作られて、別々の場所で使われていたんだよ。
ひらがなは歌や物語などを書くために、そして、カタカナはお坊さんがお経の勉強をするために作られたものだったんだ。
今の使い分け方とはずいぶん違っているね。
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