皆さんこんにちは!日本語妄想サロンのKikoちゃんです。
今日はすごく感銘を受けた本『後世への最大遺物』についてご紹介したいと思います。
この本は明治時代のキリスト教思想家の内村鑑三さんが学生向けに講演した内容です。
つまり、今風にいうとセミナーの講義ですね。
ですから、本自体は薄っぺらくてとても読みやすかったです。
でも、内容としては非常に興味深い内容でした。
では、我々は後世に一体何を残すべきなのでしょうか。
確かに何も残さずに死んでしまったのはちょっと虚しいことですよね。
内村さんはまず挙げたのは「お金」です。
何をするにもお金が必要ですし、お金はパワーなんですから。
でも、お金を残すには才能が必要です。誰でも残せるものではありません。
ですから、お金の次に残すべきものは「事業」だと内村さんが挙げました。
事業って、これも結構なハードルがありますよね。
普通の一般人ならなかなか事業を成し遂げることすらできないもんね。
では、更に妥協して三番目に残すべきものは何なのか。
「思想」だと内村さんが挙げました。
この思想は広い意味でのことで、例えば作家さんが本を書いて後世に残すこととか、教師として生徒に教えることとか、これらも立派な「思想」です。
でも、考えてみると、誰でも作家とか教師とかなれるものではありません。
ここもやはりハードルがあります。
では、最後に最下位に妥協して誰でも残せるものがあります。
これはなんと「勇ましい高尚なる生涯」だと挙げてきました。
つまり、人間としての素晴らしい生き様、生き方のことですね。
ここまで読んでくるとすごく感動して納得できます。
例えば、自分は子供たちにどのような姿を示すべきなのか、改めて考えさせられます。
まとめると、内村さんが提示した後世に残すべきものは4つあります。
お金、事業、思想、高尚な生涯という4つの遺物です。
内村さんの言葉を咀嚼しながら今日を過ごしていきたいと思います。
ではまた次回にお会いしましょう。さようなら~